潮流の変化

潮流の変化

 最近、労働分野での潮流が大きく変化してきているように思う。リーマンショックでの非正規労働者へのクローズアップ、大手居酒屋チェーンでの新入社員過労死問題、大手牛丼チェーンでの人手不足、大手美容企業での公然たる労働基準法違反、印刷会社での胆管癌発症・・・あげればきりがないが、ブラック企業という流行語までできた。いまや若者にとっては、ブラック企業を選ばないことが、企業選択のひとつだ。
 人口減少、少子高齢化が進む中、これから企業の人材確保はますます難しくなるだろう。若者から人気のある大企業ならまだしも、日本経済で多数を占める中小企業にとっては、死活問題となってくる(大手居酒屋チェーンや大手牛丼チェーンでは、当然の結果ながら人材を確保できていない)。
 人材確保には、労働者に選ばれる企業にならなければならない。単に給料が高いということではなく、「働く」ということの魅力を、そこで働いている労働者が実感できているか、ということが大切になってくると思う。
 社会保険労務士として、魅力ある企業づくりに協力していきたい。

社会保険労務士 鈴木威信