The法円坂vol.69 ゴルフに学ぶ

ゴルフに学ぶ

弁護士 山本美愛

 私は父の影響で5歳の時にゴルフを始めました。途中やめたり再開したりを繰り返して今に至ります。スコアはまったく揮いませんが、プレーも観戦も大好きです。ゴルフは、18ホールある半日がかりのスポーツであること、個人プレーでありながら原則4人で回ること、この2つの特徴があります。これら特徴から、仕事や日常生活の面で学ぶことが多くあると思います。例えば、18ホールの中にはいい時も悪い時もあります。調子に乗って欲が出た瞬間に無残に崩れるという悲劇は何度も経験し、見てきました。反対に、調子が悪くても、腐らず冷静に耐えて修正を重ねれば最後逆転することも間々あります。山高き時は谷を思い、谷深き時は山を思うという人生の起伏や自律することの大切さを味わうことができ、滋味深く感じます。

 また、原則4人で回りますからマナーは非常に大切です。ご挨拶やプレー中の会話、ファストプレーの心掛け、プレー結果に囚われ過ぎない等、心地よくラウンドするための約束事があり、結果を競う個人プレーでありながら一日を皆で楽しく過ごせるかはチームプレーの賜物といったところです。

 以上のように、バランス感覚やマナーを学ぶことができるのはゴルフの奥の深さであり醍醐味だと思います。ここ数年はコロナがありプレーすることも少なくなっていましたが、2022年は仲間とゴルフが楽しめるような明るい日常を取り戻したいと願います。